22.10.21
「ブラインドが動かなくなってしまった!」
「紐の部分が切れてしまったけど、修理方法や業者に頼むのに必要なポイントとは?」
オフィスのブラインドの故障で、困った経験はありませんか?
ブラインドが故障すると、プライバシーを確保できず光の調節が効かなくなります。
簡単に修理でき、急ぎの場合は自分で取り急ぎ修理するのではないでしょうか。
ただし、ブラインドはオフィスの見た目に関わります。
専門業者に修理を依頼するのが確実な方法です。
とはいえ、業者に頼むと費用がかさむのが心配といった悩みもあるでしょう。
今回は故障原因になりやすいものと、業者に修理を委託する判断基準を解説します。
ブラインドが故障する主な原因は3つあります。
● 「スラット」が折れる
● 「コード」がちぎれる
● 「ギア」の不良
ブラインドで使用頻度の高い部分は、部品の摩耗も進むため故障の原因になります。
故障の原因を解説しますので、ブラインドの修理方法を検討している方はご覧ください。
ブラインドの故障で多いのは、スラットが折れるものです。
遮光効果が減少するだけでなく見た目も損なわれます。
柔らかい素材でできているので、衝撃に弱いので扱いには注意しなくてはなりません。
● 所定の位置で止められない
● 斜めになってしまう
● 折れる
上げ下ろしができない場合や、斜めになっているのは操作方法が間違っているだけの場合も。
スラットが折れるのは故障なので、交換しなくてはなりません。
ブラインドの昇降で使うコードがちぎれるのもよくある現象です。
長年、ブラインドを上げ下げすると、摩耗するのでほころびが生じます。
ブラインドの機種には、安全性を保つためのジョイントが付いているものも。
ジョイントが外れただけの可能性もあるので、故障と慌てずに仕様を確認しましょう。
ブラインドを所定の位置で固定できない場合は、故障していると判断します。
長年の使用で、ギアの柔軟性が無くなるとブラインドを固定できず、ストッパーが機能しなくなります。
固定するためのストッパーが、経年劣化等により摩耗して削れているのも原因です。
ギアの不良は専門知識が必要なので、業者に修理を依頼しましょう。
故障したブラインドで、自分で修理できる箇所は2つです。
自分で修理可能な場所と、不可能な場所を分類します。
自分で修理可能な場所
● 昇降用のコードを修理
● ブラインドのスラットの部分を交換
業者に修理を委託すべき場所
● ラダーコードの交換
● ギアの修理
● ストッパーの修理
自分で修理可能な箇所2つについて解説します。
ブラインドの上げ下げに使うコードがちぎれてしまったら、修理が必要となります。
コードはホームセンターやブラインドメーカーで購入可能です。
修理に必要な道具は、次のとおりです。
● マイナスドライバー
● プラスドライバー
● ライター
● はさみ
● ラジオペンチ
修理方法をメーカーごとに一例を紹介します。
メーカー名 | 種類 | 修理方法 |
タチカワブラインド | ポール式 |
1.マイナスドライバーを使ってボトムカバーを取り外す 2.新旧のコードの先を火で炙り溶接する 3.コードを交換する |
ニチベイ | ポール(旧ロット)式 |
1.2.はタチカワブラインドと同じ作業 3.コードを止めるキャップを外す 4.コードを交換する |
TOSO(トーソー) | ワンポール式 | タチカワブラインドと同じ手順で修理 |
昇降用コードの修理は、古いコードと新しいコードを火であぶって接続しなくてはなりません。
やけどのリスクもあるので、修理を依頼する方が安心です。
ブラインドのスラッド(羽根)も自分で修理できます。
一番下のスラッドを抜いて、折れた部分と交換すると見栄えがよくなるでしょう。
メンテナンスシールをもとに、同じスラットを用意します。
1. ボトムレールの下にあるテープホルダーを外す
2. コードの結び目を確認しマーキングし結び目をほどく
3. 交換するスラットの部分までコードを引き抜く
4. 故障したスラットを引き抜く
5. 引き抜いた部分に新しいスラットをセットする
6. コードをボトムレールに戻しテープホルダーにセットする
昇降用コードを取り外して戻す作業も加わり、手間のかかる作業です。
修理は専門業者に依頼する方が安心で、費用対効果も高いといえます。
ブラインドの故障で修理が難しいものは、業者に修理を委託しましょう。
修理を依頼する際、事前にチェックしておくべきポイントが2つあります。
● メーカー発行のメンテナンスシールにある製造番号などをチェック
● ブラインドの修理は保証期間
業者に修理を委託する際は、メンテナンスシールの情報を伝えてください。
各ブラインド製造メーカーは、それぞれメンテナンスシールを製品に貼付しています。
代表的なメーカー3社のメンテナンスシールの一部を紹介します。
メーカー名 |
メンテナンスシールの形状 |
タチカワブラインド |
|
ニチベイ |
|
TOSO(トーソー) |
参考:タチカワブラインド
参考:ニチベイ
参考:トーソー
メンテナンスシールの製造番号や管理番号を業者に伝えましょう。
業者はその情報をもとに、修理に必要な部品や手順を把握できるでしょう。
メーカーの保証期間内であれば無償で修理してもらえます。
各ブラインド製造メーカーのサイトに記載されている、保証期間と内容を抜粋し紹介します。
メーカー名 | 保証期間 | 概要 |
タチカワブラインド | 3年 |
スラット、生地、レザー、 パネル、消耗部品は除外 |
ニチベイ | 3年 |
スラット、生地、レザー、 パネル、消耗部品は除外 |
TOSO(トーソー) | 3年 |
生地は対象外 ・レザー、スラットは1年保証 ・コード、チェーン類は購入してから1年間 |
保証内容に含まれないスラットの修理は、タチカワブラインドでは参考修理代7,000円と表記しています。
ほか、修理の専門業者には、取り外して持参すると修理費用を割引しているところもあります。
ブラインドの修理は、昇降用のコードやスラットの交換くらいなら自分で修理可能です。
ただし、修理中にほかの部分が破損するリスクも生じます。
自分で修理して、大事な部分を破損してしまうと、修理費用が余計にかかってしまうでしょう。
ブラインドメーカーには本体を持ち込んで修理を依頼すると、費用を割引してくれる場合もあります。
自分で修理はするリスクを負うよりメーカーや販売元に依頼してはいかがでしょうか。
メーカーによって修理費用も異なりますので、メンテナンスシールを調べて修理を依頼しましょう。