21.09.15
トイレは使用頻度が高い場所なので、快適な空間に仕上げたいという方も多いのではないでしょうか。
トイレを快適にするには、クロスの色やインテリアにこだわることも大切ですが、トイレ本体とトイレの空間の割合も重要になります。
ここでは、家に適したトイレの寸法や便器のサイズなどについて解説するので参考にしてください。
トイレの寸法は家によって異なりますが、広さというのはおおよそ決まっています。
ここでは、家のタイプごとの一般的な寸法を紹介します。
分譲マンションやアパートなどは部屋の平米数が限られているため、トイレはコンパクトな寸法になっています。
坪数は約0.4坪、幅は78~80cm、奥行きは120~123.5cmというサイズがスタンダードです。
便器のサイズによっては狭く感じるかもしれませんが、トイレットペーパーのストックが置ける棚が設置されていることも多く、多少狭くても問題なく使える広さです。
建売住宅の場合、すでに間取りが決まっているため、戸建て住宅でもっともスタンダードなサイズとなるのは約0.5坪です。
幅は80cm、奥行きは160cm程度なので、分譲マンションより奥行きが広く空間に余裕があります。
ただし、洗面台を設置したり棚を置いたりするとかなり狭くなってしまうので、トイレの空間にこだわりある場合はもっと広くした方が良いでしょう。
注文建築の場合はトイレの広さに制限はありませんが、基本的には約0.75坪、幅123.5cmで奥行きは169cmという寸法になっています。
0.5坪と比較すると、幅が約40cmも広くなるので、洗面台を設置しても圧迫感はありません。
収納場所が確保できるのはもちろん、インテリアなどを置いても邪魔にならないのでこだわりの空間を作れます。
トイレの快適さには、便器のサイズも大きく関係しています。
サイズはどれも同じイメージかもしれませんが、タンク付きとタンクレスでは大きさが異なります。
タンク付きは掃除をしやすいものの、サイズが設置スペースと合っていないとバランスが悪くなるので、便器のサイズも把握しておきましょう。
タンク付きのトイレは、公衆トイレなどでも使われているスタンダードな便器です。
サイズは、幅が約45cm、奥行きは約80cm、高さ(床からタンク上まで)は約100cmとなっています。
ただし、タンク付きトイレにはコンパクトサイズもあるので、設置スペースが狭い場合や空間を広く取りたい場合は、一般サイズよりも小さめの物を選びましょう。
タンクレストイレは、便座の後ろのタンクがないタイプの便器です。
タンクがない分、便器自体の圧迫感がなく、また掃除がしやすいことから近年人気となっています。
タンクレストイレの寸法は、幅が約40cmで奥行きは約70cm、床から便座までの高さは約55cmです。
タンク付きトイレよりもサイズが小さく、デザインもすっきりしているので、狭いスペースでも、少し広めのスペースでも対応できるので汎用性が高い便器と言えるでしょう。
トイレは、人によって「狭い方が良い」「広い方が良い」など好みが分かれますが、前述したように大事なのはトイレの面積と便器のサイズとのバランスです。
ここでは、快適なトイレの広さの決め方を説明します。
トイレのスペースは限られているので、トイレ本体を選ぶ前にスペースの寸法を先に決めましょう。
スペースの寸法が決まれば、あとはその面積に合ったトイレ本体のサイズを選ぶだけなので、バランスも取りやすいでしょう。
必要最低限のスペースは、便器の先端からドアまでの距離が40cm、便器の両側の壁までの距離が15cmとされています。
しかし、あくまでも最低限のスペースになるため、実際にこのサイズにするとかなりの圧迫感があります。
圧迫感を出さないようにするには、便器の先からドアまでを約50cm、壁までは約20cmを目安にしてください。
タンクレストイレの場合、手を洗う場所がないので、手洗い場を設置するのが一般的です。
手洗い場は蛇口と水受けしかないコンパクトサイズもありますが、近年は洗面台を設置する家も増えています。
狭い空間に洗面台を設置すると、スペースに余裕がなく、掃除もしづらいので、設置する場合はトイレの寸法を広めに取るようにしましょう。
トイレを快適な空間にするには、便器のサイズが寸法に合っているかどうかが重要になります。
機能性の高い便器を設置しても、スペースの寸法に合っていないと窮屈に感じたり、閉塞感で居心地が悪くなったりします。
長時間いる場所ではないとしても、トイレは生活するうえで重要なスペースなので、失敗を防ぐためにも、トイレリフォームを検討されている場合はぜひ弊社にご相談ください。